FP3級はファイナンシャル・プランニング技能検定3級の検定試験でFP資格の入門的な試験です。
ひっかけ問題や超難問などは出題されず、難易度は高くなく基本に忠実な試験です。
合格率も50%を超えています。
それではFP3級の難易度と合格率について、もう少し詳しくみていきましょう。
FP3級の合格率
学科試験の合格率
試験日 | FP協会学科 | きんざい学科 |
2017年9月 | 78.47% | 69.95% |
2017年5月 | 71.87% | 55.12% |
2017年1月 | 67.20% | 48.19% |
2016年9月 | 69.21% | 55.08% |
2016年5月 | 76.58% | 54.93% |
2016年1月 | 68.62% | 55.86% |
日本FP協会…67.20%~78.47%
きんざい…48.19%~69.95%
実技試験の合格率
試験日 | FP協会学科 | きんざい学科 |
2017年9月 | 85.37% | 71.70% |
2017年5月 | 86.18% | 50.33% |
2017年1月 | 85.07% | 63.79% |
2016年9月 | 76.81% | 75.81% |
2016年5月 | 84.90% | 52.50% |
2016年1月 | 81.60% | 57.84% |
日本FP協会…76.81%~86.18%
きんざい…50.33%~75.81%
日本FP協会の合格率
【学科試験】 67.20%~78.47%
【実技試験(資産設計提案業務)】 76.81%~86.18%
きんざいの合格率
【学科試験】 48.19%~69.95%
【実技試験】 50.33%~75.81%
※きんざいの実技試験の合格率は個人資産相談業務と保険顧客資産相談業務の合格率を足して2で割ったもの。
総合的な合格率は??
上記の合格率はそれぞれの団体が公表しているものですが、これはあくまで学科試験と実技試験それぞれの合格率です。
つまり試験の総合的な合格率ではありません。
ひとりの人が学科試験も実技試験も合格する確率は単純に計算するとFP協会が50~67%、きんざいが24~51%となります。
しかし、これはあくまで目安です。
どういうことかというと、FP試験は学科試験と実技試験の両方に合格すれば資格が与えられますが、学科試験に受かって実技試験に落ちてしまう人もいれば、反対に学科試験は落ちて実技試験だけ合格したという人もいます。
こういう人は一部合格という扱いになり、次回の試験は免除申請をすれば合格した試験を受検しなくても良いのです。
従ってこの合格率には学科試験だけ受検した人や実技試験だけ受検した人も含まれています。
なので正確な数字ではないのですが、あくまでも目安として見てみると、ひとりの人が学科試験も実技試験も合格する確率はFP協会が50~67%、きんざいが24~51%となるということです。
FP協会の方が合格率が高い
ファイナンシャルプランニング技能士検定は日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2つの団体で実施しています。
表を見比べてみると学科、実技ともにFP協会のほうが合格率が高いことがわかります。
実技試験に関してはきんざいとFP協会の問題は違います。
なので実技試験の合格率に差が出るのはわかりますが、学科試験は共通の試験なので、ここに差が出るのは理屈に合いません。
ではなぜ、FP協会のほうが合格率が高いのか?
これはFP協会の受検者のほうがやる気のある受験生が多いからだと思われます。
金財よりFP協会のほうがどちらかと言えばFPの活動に積極的なイメージがあります。
FP協会はAFPやCFPといった民間資格も用意しており、継続的なブラッシュアップができる環境を提供しています。
そのため、ただ資格を取りたいという人や会社から言われて取るような人は少なく、将来的にFPとして活動したいというモチベーションの高い人が受検していると思われます。
よって、金財よりFP協会のほうが合格率が高いのではないでしょうか。
FP3級の難易度
3級は、合格率を見ても入門者レベルの易しい試験と言えるでしょう。
試験範囲は広いですが、広く浅くという感じなので、それほど難しく感じることはないと思います。
解答方法も正誤式(○×式)と3肢択一式(3択)なので、きちんと勉強していれば、合格することができます。
しかし、それでも不合格となっている受験生はいるので油断は禁物です。
勉強せずに受検した場合は難しいでしょうが勉強すれば必ず合格できるレベルです。
他資格との比較
他資格との比較は受験回数や得意不得意があるので一概には言えませんが、個人的な印象で言うと、車の普通免許試験と同じくらいのように感じました。
簿記3級よりは簡単だと思います。
簿記3級>FP3級≧普通免許試験
数字や計算が苦手だけど・・・大丈夫?
FP試験は数字を扱ったり、計算問題も出題されます。
しかし、電卓の持ち込みが許可されているので多少複雑な計算でも心配することはありません。
また利回りに関する計算問題もありますが、小学生レベルの計算なので問題ないと思います。
苦手だという人はこれを機会に挑戦してみましょう。
勉強とは苦手なことを克服するものでもあります。
苦手だからといって何もしなければ何も変わりません!
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