FPと宅建ならどっちの資格を取るべき?同時には取れるの?

FPとダブルライセンス

人気資格のFP資格。

そしてこれまた人気資格のひとつ宅建。

どちらの資格を取った方がメリットが多いのか。

また同時に資格を取得することはできるのか。

今回はFPと宅建の資格について解説していきます!

 

FPとは?

FP(ファイナンシャルプランナー)とはお金に関する総合的なアドバイザーです。

FPの資格は国家資格のFP技能士と民間資格のAFPとCFPが有名です。

FP技能士は3級から1級まであります。

AFPとCFPは日本FP協会が認定する資格でAFPの上位資格がCFPです。

 

宅建とは?

宅建とは宅地建物取引士(たくちたてものとりひきし)のことで、不動産取引法務の専門家です。

宅地建物取引業法に定められている国家資格であり、宅地建物取引業者(不動産会社)が行う、建物の売買や交換、貸借の取引に対して、購入者の利益の保護と円滑な流通を目的とした資格です。

重要事項の説明や重要事項説明書への記名・押印などは宅建士しかできない業務です。

また事務所には宅建士を置かなければならないというルールがあります。

宅地建物取引業法
第三十一条の三 宅地建物取引業者は、その事務所その他国土交通省令で定める場所(以下この条及び第五十条第一項において「事務所等」という。)ごとに、事務所等の規模、業務内容等を考慮して国土交通省令で定める数の成年者である専任の宅地建物取引士を置かなければならない。

このように不動産業を営む時は、ひとつの事務所で「業務に従事する者」5人に対して1名以上、専任の宅地建物取引士の設置が義務付けられています。

 

FP資格と宅建ならどっちを取る?

FP資格は金融系や保険関係の会社で重宝される資格です。

宅建は不動産関係ですね。

なので、どちらの資格を取るのかは、どの業界にいるか今後どのような展望を持っているかにもよります。

難しいですが、もし、どちらか一方を決めるとしたら個人的には宅建ですね。

宅建は上記でも述べたように、宅建士にしかできない専権業務がありますし、5人に1人の設置義務があります。

反対にFP資格にそのような専権業務はありません。

宅建士は就職にも強いと言われていますし、独立も可能な資格です。

 

FP資格と宅建は同時に取れる?

FPはお金に関して総合的な知識を勉強します。

もし宅建とFPの資格があれば、不動産取引の際にFPの知識から多角的な提案が可能となるかもしれません。

なので宅建とFPのダブルライセンスを検討している人もいるかと思います。

 

ではFPと宅建の資格は同時に取ることができるのでしょうか。

FP資格はFP技能士検定が一般的です。

そして3級では勉強内容も基礎的で、資格の価値としてもあまりメリットがないので、2級までは取得したいところです。

ということで3級と2級を取得する前提で解説していきます。

まずは試験日から見ていきましょう。

FPの試験日ですが、FP技能士検定3級と2級は同じ日に実施され、年3回あります。

5月下旬
9月上旬
1月下旬

で、宅建はというと毎年1回、10月の第3日曜日に実施されます。

試験日は被らないので同時に取得することはできそうですね。

 

次に合格率を見ていきましょう。

FP3級の合格率は50~80%ほどで、2級だと40%前後です。

対して宅建は15%前後。

難易度からすると宅建の方が難しい試験です。

なので、どちらをメインにして取りたいのかにもよりますが、まずは宅建の合格を目指して勉強して、その後FP資格を取るのが良いかなと思います。

流れとしてはこんな感じです。

  1. 宅建の勉強を開始
  2. 10月の宅建試験を受験
  3. その後FP3級の勉強を開始
  4. 12月の第1水曜日又は11月の最終水曜日に宅建合格発表
  5. 1月のFP3級を受験
  6. その後FP2級の勉強を開始
  7. 3月にFP3級の合格発表
  8. 5月にFP2級を受験
  9. 7月にFP2級の合格発表

 

FPの資格をメインとして取得したいなら、先にFP試験を受けるのも良いと思いますが、宅建がメインならまずは宅建の勉強に集中して合格を目指した方が良いでしょう。

またFP試験は3級を受験してそのまま続けて2級を受験した方が記憶に知識が残った状態で勉強を進めていけるので効果的です。

なので宅建の自己採点で不合格の可能性が高かったら、FP試験は来年にしてそのまま宅建の勉強を続けた方が良いと思います。

それとFP試験と宅建の勉強を同時に進行させるのはおすすめしません。

FP試験にも不動産分野がありますが、基本的には別物の試験です。

試験についてはあまり親和性がないので、別々に勉強して受験するのが良いと思います。

 

まとめ

さて、いかがでしたか?

今回はFPと宅建の資格について解説させていただきました。

 

FP資格も人気ですが、宅建も人気の資格です。

なのでどちらも取得しておいた方が色々なメリットがあると思います。

恐らく宅建を取るということは、不動産業界で活かすことを考えていると思いますので、その補完的な役割としてFP資格の取得を考えているのだと思います。

FPは不動産だけでなく住宅ローンや税金、相続なども学びます。

試験は別物ですが、学ぶ分野は親和性の高いものが多いので、FPの知識を活かす場面は色々とありそうですね。

FPと宅建の資格取得を目指している人は是非、頑張ってください!

 

以上、FPと宅建ならどっちの資格を取るべき?同時には取れるの?でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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