FPって食える職業なのでしょうか。
それとも食えない職業なのか。
FPの資格を取得して独立したいと考える人もいるかと思います。
またキャリアアップのためFP資格の取得を考えている人もいるかと思います。
そこで今回はFPの収入面にスポットをあてて解説していきます。
FPだけで食べていくのは厳しい
結論から言うと、FPだけで食べていくのはかなり厳しい道だと思います。
そもそもFPはアメリカが本場なのですが、アメリカのFPは投資のコンサルティングなどをして、その手数料や成功報酬によって生計を立てている人が多いです。
アメリカではコンサルティングに対して報酬を支払うことに抵抗はない国なのですが、日本ではそういった概念が浸透してきたのは、つい最近のことです。
会社としてならまだしも、個人としてはまだまだコンサルティングに対して報酬を支払うことに抵抗がある人が多いでしょう。
また日本のFPの多くは保険会社の代理店などをしていて、そこから手数料をもらっています。
これもよほどの営業力がないと独立して食べていくのは難しいと言えます。
反対にキャリアアップとしては有効な資格です。
企業でも取得を薦めていたり、取得をすると手当て報酬を支払っているところもあります。
また自分自身の知識を深めて仕事に生かす上でも有効だと思います。
FPは独占業務ではない
FPの資格には国家資格と民間資格があります。
国家資格がFP技能士検定で、民間資格はAFPやCFPなどです。
これらは業務独占資格ではありません。
例えば、弁護士や医者などは資格がないと業務ができない職業です。
しかしFPは名乗れば、誰でもFPとして仕事ができてしまいます。
なのでFPの仕事をしたい人はわざわざ資格を取る必要はないのです。
また、できる業務の範囲が限られていることもFPで食べていくことを困難にしています。
FPの役割は主にプランニングや包括的なアドバイスになります。
このアドバイスが少し厄介で、投資の助言は金融商品取引法で登録を受けなければならないとされています。
従って、具体的なアドバイスをすると違法になる可能性があります。
その他にも法律や税金に関する具体的なアドバイスもNGです。
FPとして食える方法はあるのか
ここまでFPは食えないような内容をお話してきましたが、全く食える方法がないというわけでもありません。
実際に筆者に知り合いでもFPとして生計を立てている人がいるからです。
FPの一番の強みはお金に関する総合的な知識です。
なので、この知識を売りにしていく方法がメインとなりますが、それにプラスしてこれだという自分の強みが必要となるでしょう。
冒頭でも述べたコンサルティング業務がメインとなるでしょうが、アメリカでは投資に対するコンサルティングが主になっています。
日本でも投資や資産運用をしている人が増えたので、ここは狙い目と言いたいですが具体的なアドバイスができないので、少し厳しいかなと思います。
そこで法律にも抵触しない、自分の強みを生かせる分野があればそこが狙い目となりそうです。
自分でできないなら提携するという方法もあります。
自分の強みもあり狙い目の分野だが、法律に抵触してしまうような時は、その分野の専門家と提携してしまうのです。
またFPとして独立するなら資格は取得しておきたいところです。
独立開業するのには資格はいらないのですが、最近ではFPの認知度も上がっており、それに伴いFP技能士の認知度も上がっているので、FPだけど資格は持ってないとなると「この人は本当にFPなんだろうか」と思われる可能性もあるからです。
まとめ
さて、いかがでしたか?
今回はFPは食える職業なのか、収入面について解説させていただきました。
FPだけで食べていくのは、かなり厳しい道ではありますが、全く可能性がないというわけではありません。
セルフブランディングや強みをアピールしていく宣伝能力など実力以外にも、必要な能力がありますが、FP自体が日本では新しい職業なので、既存のものに縛られずに新しい分野を開拓できれば十分にビジネスチャンスはあると思います。
以上、FPって食えるの?食えないの?でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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